多汗症
手足、脇、頭部、顔面、または全身の汗が多く、そのために日常生活に支障をきたしている状態です。気温や運動による体温の上昇や、緊張や集中により汗が増え、「紙に何かを書いていると、紙が湿ってよれよれになってしまう」、「足から汗がいっぱい出て、嫌な臭いがする」、「わきの汗が多く、冬でも衣服がぬれてしまう」「頭からの汗が多く、髪の毛がびしょびしょになる」といった症状に悩まされ、自分の能力を発揮できない状態に陥っている方も多いと思います。このような状況にあれば医療機関で適切な治療を受けることができます。保険適応の治療も多く、新薬も開発されています。お気軽にご相談ください。
問診や検査により原発性多汗症と診断した場合は以下の治療を行います。
多汗症の治療
イオントフォレーシス
水を入れた専用の機器に弱い電流を流し、10-20分間ほど手や足などを浸します。電流を流すことで、汗孔が潰れ、その数が少しずつ減っていくために、汗の量が減っていくと考えられています。効果は高いのですが、速効性には乏しく、週1回程度の頻度で、5-10回を目安に効果を判定します。
内服抗コリン薬
プロバンサインは神経系に作用する薬です。アセチルコリンの動きを抑制して発汗を抑制します。即効性が特長で、服用後1時間ほどで効果が現れ、約5時間効果が継続します。
外用抗コリン薬
アセチルコリンの動きを抑制して発汗を抑制する抗コリン薬の外用剤が原発性腋窩多汗症に保険適応となりました。
塩化アルミニウム
塩化アルミニウムは皮膚の各層に結合することで、汗腺の穴を塞いで汗の量を減らす治療です。全身の皮膚のどの場所にも塗ることができます。但し、個人差はあるもののかゆみや刺激を感じる場合があり、相談しながら使用します。当院では、汗の部位にあわせて各種の塩化アルミニウム外用薬を準備しています。
ボトックス注射
ボトックス注射は様々な目的で使用されますが、代表的なものとして多汗症の治療があります。ボツリヌス毒素から抽出した成分を脇に注射することで、交感神経から汗腺への刺激の伝達がブロックされ、発汗を抑えます。
患者さんによっては保険診療で行えます。過剰なわき汗が半年以上続いている、1週間に1回以上はわき汗の症状がでる、脇汗が多いため日常生活に支障が生じているなどでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
- TEL
- 0736-78-1211
- 住所
- 〒649-6422
和歌山県紀の川市花野496-7 - 診療科目
- 皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科
- 院長
- 木村文子
- アクセス
- 国道24号線(岩出バイパス)沿い、「コカ・コーラ打田」向かい辺り。
「尾崎」交差点から橋本方面に450mを左折(信号なし)
「上野北」交差点(業務スーパー)から岩出方面に600mを右折(信号なし) - 駐車場
- 12台
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~12:00 | ● | ● | ─ | ● | ● | ● | ─ |
14:30~18:00 | ● | ● | ─ | ● | ● | ─ | ─ |
休診日:日曜、祝日、水曜、土曜午後